人気ブログランキング | 話題のタグを見る
角野さんのまいにちまいにち

2007年 03月 08日 |
「角野栄子のちいさなどうわたち」 全6巻 3月23日に発売予定です。
ポプラ社創業60周年の記念出版でもあります。
絵本よりちょっと字の多い、ちいさな物語を集めました。どうぞワクワクするお話に出会って、あなたの胸をワクワクさせてください。
小さいとき聞いたり、読んだりした物語の楽しさが忘れられなくて、書き続けてきたお話です。
また娘が小さかったときの思い出も込めて書いた作品もあります。
角野栄子のちいさなどうわたち_c0045041_13383938.jpg

一冊一冊にシールがついています。6枚集めて送ると、おばけのアッチの可愛いパッペトを、全員に差し上げることになっています。
この発売を記念して、いろいろなことを計画中です。その都度このホームページにのせるつもりです。ときどき覗いてくださいね。

「魔女の宅急便」のホームページを見てくださった方が百万人を越えました。ありがとうございました。あまり更新をしない怠け者の私を支えてくださって、本当にありがとうございました。これからは心を入れ替えて、(本当に入れ替えられるのかな?)その時々感じたことを書いていくつもりです。どうぞよろしく。

このように心を入れ替えた角野さんは、「かどのさんちのばんごはん」を久しぶりに書くことにしました。このごろお料理にも怠け癖がつきました。もっとも怠け癖がつかないときから、簡単3分料理ばかりでしたよね。では見て、試してくださいね。
# by Eiko_Kadono | 2007-03-08 14:46 | ニュース |
2007年 01月 01日 |
明けましておめでとうございます_c0045041_4183152.jpg今年もよろしく。ホームページをのぞいてくださいね。
二月中旬には、「角野栄子のちいさなどうわたち」という、作品集がでます。ぜんぶで六巻になります。前にも書きましたように、絵本より、ちょっと字の多いおはなしです。でも物語たっぷりな作品をえらびました。作品集というと、統一感を大切にするために、とかく大人の本のような感じになりがちですが、私は目線も、気持ちも、小さなひとたちと同じつもりで、本作りをめざしました。出来たら、すぐこのホームページに写真を載せますので、楽しみにまっていてくださいね。 いろいろなところでサイン会もする予定です。子どもたちのところへ講演にも行きたいと思っています。どうぞ手にとって、声を出して読んでください。面白いことうけあいます。絵本ばかりでなく、この次はちいさなお話たちと仲良しになってくださいね。
明けましておめでとうございます_c0045041_4204521.jpg また五月には「魔女の宅急便 その五 魔法の止まり木」が出ます。原稿はずっと前にあがっていたのですが、キキの物語にふさわしい時をということで、この時期になりました。出版社もにぎやかな販売を考えてくださっているようなので、どうぞ待っていてください。目下、佐竹さんが挿絵をかいてくださっています。出来ると送られてくるのを見るのが、とても楽しみです。思わず声をあげてしまうほど素敵な絵です。ご期待ください。
 今年は、私、年女です。いくつの年女かは、ないしょ。イノシシですから、前に進むしかありませんね。  ごいっしょに走りましょう。 これが私の年賀状です。元気いっぱいです。おちょこちょいのイノシシにみえますが・・・でも性格は隠しようがありません。
明けましておめでとうございます_c0045041_3594965.jpg

# by Eiko_Kadono | 2007-01-01 04:27 | 日記 |
2006年 12月 25日 |
ポルトガルのリスボン_c0045041_17272471.jpg今年も後わずかになりました。おげんきですか?
夏の鎌倉文学館の「角野栄子の世界」展が終わって、さあ、これから仕事です、なんてここに書いたのに、私はなかなか集中することが出来ず、ふわふわした気持ちのまま、旅行にでかけてしまいました。
出掛けた先は、いつもの事ながらポルトガルのリスボンです。ヨーロッパの一番西にある国です。ブラジルにいたことがあるので、言葉が少し解るせいか、どこかぴったりと来る国なのです。一番はじめに行ったのは、1962年。ブラジルから日本に帰る途中でした。リスボンの町はその頃と余り変わっていません。その後、何回も行っているのに、同じ所をとった写真は、毎度同じ姿をしています。
リスボンの路面電車の二十八番も、四十四年前と変わらず、町を横切るように走っています。狭い上に、ひどく急な坂道を驚くようなスピードで走ります。それも昔と変わりません。その道は、細身に作られた路面電車がやっと通れるくらい狭く、しかも曲がりくねっているのです。それに沿って人の肩幅ぐらいの、細い歩道が続いています。その道を当然自動車も走るわけで、そのときは、歩道に乗り上げて電車とすれ違う事になります。そのとばっちりは歩いている人にも降りかかり、そばの建物の壁に背中を押しつけるようにしてやり過ごすことになります。よく事故が起きないと感心してしまいます。でも古い町並みを手で触れてるように、身近な気分にさせてくれるこのスリル満点のこの乗り物は、町の人だけでなく、観光客にも大人気です。
この町をたずねるたびに、私も数回は乗ります。対面式の狭い座席にすわり、リスボン子の会話を耳にしながら走るのは、とても楽しいのです。
ポルトガルのリスボン_c0045041_17313355.jpgこの電車にただ乗りする子どもたちがいます。電車が走り出したら、追いかけて後ろにぶら下がるのです。曲がりくねった道ですから電車はおしりを振りながら走っていきます。振り落とされるのではないかとはらはらさせられます。でも子どもたちは実に得意げな顔で、片手をはなしたりするのです。それを大人たちは、にやりとしながら見ています。注意したりする人もいません。でもけっして無関心ではありません。運転手は走り出すとき、かならず後ろをみて、子どもたちがいるかどうか確かめ、狭い所に来れば、細かく子どもたちに目をくばっています。子どもたちだって、危険を承知しながら、でも細心の注意をしながら乗っているのです。当然いけないことではあるのですが、このこたえられないようなスリルと、楽しさを、大人たちは子どもから取り上げようとはしないのです。運転手は運転手なりに、周りの大人は大人なりに、見守りながら、子ども時代にしか出来ないいたずらの思い出を、自分と同じように持たせてやりたい、というような暖かみを、私は感じました。
# by Eiko_Kadono | 2006-12-25 17:34 | 日記 |
2006年 10月 02日 |
鎌倉文学館 2_c0045041_16447100.jpg お元気ですか?
7月22日から2ヶ月間、鎌倉文学館で開催されていた「魔女からの手紙 魔女への手紙」展が終わりました。総入場者数 13、439人。魔女への手紙を書いてくださった方は3267人でした。また魔女のコスチュームで魔女に変身なさった方は3476人でした。本当に沢山の方が来てくださいました。ありがとうございました。
 今日1日、9月28日から始まった「芥川 龍之介の鎌倉物語」を見てきました。若き日の芥川の写真がとっても素敵でした。若者らしい野心を伺わせる目の光りが印象的でした。芥川といえば、どうしても神経質そうな痩せた写真を思い出してしまうので、ああ、こういう時もあったのかと、改めて若さのすばらしさを想いました。
雨の日曜日、でも入館者は思った以上にたくさんでした。前の魔女展に比べると、もうすっかり大人の雰囲気にかわっていました。魔女のお人形も、ほうきも、星も、月も、もうすっかり取り払われて、会期中子どもたちの声がにぎやかだっただけに、淋しくなりました。文学館から見える海ももう秋の空気のなかでした。
 さあ、気を引き締めて、仕事にとりかかるときです。今はそう自分に言い聞かせています。
# by Eiko_Kadono | 2006-10-02 12:07 | ニュース |
2006年 09月 11日 |
暑い夏でした_c0045041_1443976.jpg暑い夏でしたね。二ヶ月の予定の鎌倉文学館の「魔女からの手紙 魔女への手紙―角野栄子の世界」展ももう半分以上が過ぎました。毎日、毎日沢山の人に見て頂きました。
魔女への手紙、実はハガキなのですが・・・沢山お返事を書いていただきました。その量は驚くほどです。魔女って人気者です。うらやましいぐらい。ハガキに「どうしたらとべるかしら?」と書かれているものがたくさんありました。だれでも、例え小さな子どもでも、現実には飛べないことはわかっているのです。でも飛びたいという気持ちがあるのです。これはすばらしいことではありませんか。この気持ちを大切に、大切にしながら、これからのキキの物語を書いていこうと思いました。一枚一枚ゆっくり読ませて頂くつもりです。
暑い夏でした_c0045041_15494720.jpg

暑い夏でした_c0045041_15505777.jpg

展示会は九月の二十四日の日曜日まで続きます。鎌倉文学館にはとても美しい建物とお庭があります。入り口のまわりにはうっそうと木が茂り、その枝から銀色の星や、月や、魔女のほうきがさがっています。もう数えきれないほどその下を通っているのに、毎回、魔女の館に忍び込もうとしているいたずらっ子の心境になります。
まだ間に合います。どうぞ鎌倉文学館までいらしてください。
暑い夏でした_c0045041_15515788.jpg

暑い夏でした_c0045041_1553386.jpg

暑い夏でした_c0045041_15534023.jpg


暑い夏でした_c0045041_1463513.jpg鎌倉の浜辺では、海の家が取り壊されました。砂浜がのび、私の海が戻ってきました。
また散歩をはじめます。そして夏の暑さで、少々ふくらんでしまった頭を引き締めて、仕事をしたいものです。
目下、「角野栄子のちいさなどうわたち」という、幼年童話の作品集を編集中です。全部で六巻になるはずです。絵本よりは文字の多いお話です。文字と絵が一緒になって世界をつくるのとは、少し違って、言葉のほうが多い話から、どれだけ物語の世界をたのしんでもらえるか、感性豊かな子どもたちと、作者の真剣勝負になりそうです。
そして、絵本も、ちょっと長いお話も、もっともっと長い物語も、好きな人になってもらいたいと思います。一つ一つ声を出して、読み返しながら、小さかったとき楽しんで読んだお話を思い出しています。小さいとき読んで、好きになった話は、いくつになっても時空を飛び越して、懐かしいこどもの頃に連れて行ってくれます。そして子どものころのあの終わりのない冒険の心を思い出させてくれます。
# by Eiko_Kadono | 2006-09-11 14:08 | 日記 |