角野さんのまいにちまいにち

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2005年 11月 10日 |
晴れて風のない夕方は、海に出かけていきます。11月の海は最高です。今日も行ってきました。夕日は稲村ヶ崎のむこうに姿をかくそうとしていました。その遙か上に小さな飛行機雲、反対側の東のそらには四つ切りのレモンのような月がもうすがたをくっきりと現していました。海にむかって立つと、果てしないような気持ちになります。そしてどうしても考えてしまうのは、生まれきたことと、死んでいくということです。その間の時間を今与えられているのだなと思うのです。私は寄せてくる波のきわをぬれないように用心して歩き出します。足下がざくざくとなります。その音をきくと、私の目はしたを向いてうろうろと探し始めます。お目あては昔々の瀬戸物のかけらと、シーグラスという海にもまれて角がまるくなったガラスのかけらです。瀬戸物は好みの絵柄で選びます。ガラスは海の中にながくいてまあるくなったのを拾います。ときどきまだとんがっているものにであうと、もう少し海で修行をするようにと言い聞かせて、そこにおいていきます。今とっても欲しいのは赤い色のシーグラスです。まだ一度も出会っていないのです。おおくはくもったような白か、薄い空色のかけらなのです。ときどき緑にも出会います。その時はちょっとラッキーです。本当に小さなかけらたちなのに、握りしめて家にむかうとき、私はとっても満足なのです。
by Eiko_Kadono | 2005-11-10 17:26 |